テーラーメイドのSIM MAX OSアイアンとM6アイアンについて、違いを解説します。
目次
SIM MAX OSアイアン、M6アイアンは、共にやさしい方のモデル
2020年のSIMシリーズ、2019年のMシリーズ(M5・M6)からは、それぞれ2種類のアイアンが発売されています。
本記事で取り上げているSIM MAX OSアイアンとM6アイアンは、共にヘッドが大きく、やさしい方のモデルとなります。
もともとSIMシリーズ・Mシリーズのアイアンは、ドライバーとは違ってツアープロが利用するモデルではありません。その中でやさしい方のモデルとなりますので、アベレージゴルファーが安心して使うことができます。
SIM MAX OSアイアンは、超ストロングロフトで、とにかく飛ばしたい人向け
ドライバーと同様に、裏側に当たるバックフェースの形状こそ、そっくりですが、スペックには大きな違いがあります。
まず、主だった番手のロフト角を見比べてみましょう。
モデル | 5番 | 7番 | 9番 |
---|---|---|---|
SIM MAX OSアイアン | 19° | 26° | 35.5° |
M6アイアン | 21.5° | 28.5° | 38° |
M6アイアンも7番で28.5°ですから、ディスタンス系に入りますが、SIM MAX OSアイアンの方が、概ね2.5°ロフトが立っています。かなりのストロングロフトにスペック変更されていますので、より前に強く飛ばそうという設計意図が表れています。
最近の超ストロングロフトに興味がある方はSIM MAX OSアイアンはドストライクなスペックです。
ストロングロフトのアイアンは、クラブが長すぎて番手不相応のものがあるという指摘も聞かれますが、標準カーボンシャフトではSIM MAX OSの方が0.25インチ短くなっていますので、振りやすさも確保した形になっています。(スチールシャフトでは長さが同じ)
SIM MAX OSアイアンの方がフェースは8%薄くなっている
SIM MAX OSアイアンのフェースは前作よりも8%薄くなっています。2020年モデルが初代のため、前作というのはM6アイアンを指していると思われます。
こちらも、より飛距離性能を高めた形となっています。ここで気になるのは打感です。
フェースの後ろにはエコーダンピングシステムが搭載されていまして、こちらも従来よりトゥ・ヒール方向に伸びていますので、フェースの幅広い面で打感が良くなっています。
海外ブランドのアイアンは、バックフェースに制振材を搭載したモデルが多く、アベレージ向けのディスタンス系アイアンであっても、打感に拘ったモデルが増えているのが特徴です。
ネックのフルーテッドホーゼルは形状が異なる
左がSIM MAX OSアイアン、右がM6アイアンです。どちらのアイアンも、ホーゼル部分を凹凸形状にすることで軽量化が図られています。
この凹の形状が、左のSIMの方はアドレスした時に見える部分が減っています。
実は、このフルーテッドホーゼルは、気にならない方と、気になる方に分かれるようで、SIM MAX OSアイアンでは、気になる方に配慮したためか、見え方が抑えられています。
筆者は特にきになりませんでしたが、ゴルフショップで実際に構えてみて、違和感を感じる方は、SIM MAX OSの方が抑え気味で良いかもしれません。