テーラーメイドのSIM MAXアイアンとSIM MAX OSアイアンについて、違いを解説します。
目次
SIMシリーズのアイアンは2種類ある
SIMシリーズのアイアンは、SIM MAXアイアンとSIM MAXアイアンの2種類となっています。ターゲットゴルファーは、SIM MAXがセミアスリート、SIM MAX OSアイアンがアベレージといった見方が実状に近いと思います。
ドライバーやフェアウェイウッドでは、モデル名に「MAX」と付くものがアベレージ向け、付かないものがアスリート向けとなっていますが、アイアンは両方に「MAX」と付いています。
そもそも昨年までのMシリーズを振り返ってみると、アイアンはツアーアプロ向けではなかったため、アスリート・アベレージという区分には違和感があります。今回のモデルで両方に「MAX」が付いたことで、モデルの位置づけが分かりやすくなりました。
SIM MAXアイアン・SIM MAX OSアイアンの共通点
搭載テクノロジー・素材
SIM MAXアイアンとSIM MAX OSアイアンで、搭載されているテクノロジーはほぼ同じになっています。
- 剛性を高める「スピードブリッジ」
- フェース下部の反発を高める「貫通型スピードポケット」
- 打感を生み出す「エコーダンピングシステム」
- 従来モデルより17%の「フェース薄肉化」
また、素材面についても、どちらもステンレススチールの鋳造となっています。
シャフトラインナップ
公式サイトで掲載されているシャフトは、同じものが2種類となっています。
- TENSEI BLUE TM60
- KBS MAX85 JP
シャフト | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|
TENSEI BLUE TM60 | S | 約59g | 2.9 | 中 |
R | 約54g | 3.1 | ||
KBS MAX85 JP | S | 約94g | 1.8 | 先中 |
R | 約92g | 1.9 |
SIM MAXアイアン・SIM MAX OSアイアンの異なる点
ここまで共通点を並べると、違いがないように思われますが、ヘッド形状やスペックなど、アイアンを特徴づける点が大きくことなっています。
SIM MAX OSアイアンの方がロフトが立っている
番手 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | PW | AW | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SIM MAX | 19 | 21.5 | 25 | 28.5 | 32.5 | 38 | 43 | 49 | 54 |
SIM MAX OS | 17 | 19 | 22.5 | 26 | 30.5 | 35.5 | 41 | 47 | 53 |
各番手のロフト角を比べてみると、SIM MAX OSアイアンの方が大凡2°ロフトが立っています。
7番ではSIM MAX OSのロフト角が26°の超ストロングロフトとなっていますので、アイアンに飛距離を強く求める方はこちらがおすすめです。
SIM MAX OSアイアンの方がラージヘッドでやさしい
右のSIM MAX OSアイアンの方がヘッドサイズが大きく作られています。キャビティー部分も厚めになっていますので、やさしさを重視した形状となっています。
SIM MAX OSアイアンの方がグースが効いていて、つかまりが良い
ネック形状を比べて見ると、右のSIM MAX OSアイアンの方がグースが効いていますので、ボールのつかまりが良い形状になっています。
右へのミスが出にくいだけでなく、しっかりととらえて飛距離も出やすくなっています。
ソールはSIM MAX OSの方が厚め
どちらもソールがしっかりしていて、アベレージゴルファー向けのダフリにくい厚さとなっています。
右のSIM MAX OSアイアンの方が厚く、より低重心・深重心になっていて、重心設計による球の上がりやすさと直進性を高めた形状となっています。
SIM MAXアイアン・SIM MAX OSアイアンの発売日と発売価格
2つのモデルで発売日は異なっていて、SIM MAXアイアンは2020年2月7日、SIM MAX OSアイアンは2020年3月上旬となっています。
発売価格はどちらのモデルも同じですが、装着シャフトにより異なっています。
- TENSEI BLUE TM60 (S, R)
5本セット (6~PW):105,000円
単品 (4, 5, AW, SW):21,000円 - KBS MAX85 JP (S, R)
5本セット (6~PW):90,000円
単品 (4, 5, AW, SW):18,000円
まとめ
SIM MAXアイアンとSIM MAX OSアイアンの基本的なテクノロジーは同じで、ヘッドサイズ、ロフト角、ネック形状など、スペック面で違いがある。
OSはOver Sizeの略と思われますので、SIM MAX OSアイアンは、SIM MAXアイアンのサイズを大きくしてやさしさを高めたモデルと言えます。